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フランク:チェロとピアノのためのソナタ

9/8に開幕した「大阪クラシック」。たくさんのご来場、ありがとうございました!わたしは中之島の中央公会堂中集会室という、素敵なホールで、大阪フィルの素晴らしいメンバーとシューマンのピアノ四重奏曲を弾かせていただきました。思い返せば、わたしが初めて大阪クラシックに出演したのも、この場所でした。チェロの近藤浩志さんとR. シュトラウスのソナタを演奏し、それが近藤さんとの初共演でした。その後近藤さんとは、ベートーヴェン、ブラームス、ドビュッシー、グリーグ、近年ではラフマニノフやショパン、メンデルスゾーンなどをご一緒して、わたしは音楽家として幸運に恵まれていると思います。

近藤さんと今年は、フランクのソナタを演奏します。周知の通り、原曲はヴァイオリンとピアノのために書かれたソナタです(わたしはフルートと演奏することが多いですが)。この曲のピアノ・パートは、本当に難しいです。音数もさることながら、オルガンの足鍵盤を想定したと思われるバスのライン、複雑な和声と転調、対位法的な旋律の絡み合い、またそれらを、響きのバランスをコントロールしながら弾かなければなりません。加えて、手の大きさが、10度(ドから、1オクターブ上のミまで)が楽に届く程の大きさがこの曲に適していると思われ、わたしの手では工夫が必要なところです。

響きの良いフェニックス・ホールで、この天上のように美しい曲を演奏できるのを楽しみにしています。9/12(木)19:30開演です。チケットは今年も早々に完売したと聞きましたが、追加販売があるかも?しれません。

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