目下チェコ語を勉強中です。言語の奥深さに触れるたびに感動するのですが、とにかく格変化を覚えるのが大変です。
チェコ語では、名詞がドイツ語の4格に呼格、前置格、造格を加えて、全部で7通りに変化します。複数形を加えると14通り。名詞は男性、中性、女性があり、名詞に付く形容詞もそれぞれ変化していきます。
言語のややこしいところは、それらを一生懸命覚えても、必ず例外があります。例外は…結局覚えていかなければなりません。先日の授業では、「出没母音」なるものを習いました。
たとえば「v+6格」で、「〜の中に(いる)」という意味になるのですが、vという前置詞は、後続の名詞に子音が多数続いている場合、veに変化するそうで、このvにくっついたeを出没母音というのだそうです。しかし、Brnoのようなrは子音にカウントされなかったり、また、もともと出没していて活用語尾が付くと消えてしまったり…こういうものは使いながら何となく響きとリズムで覚えていくしかないかなあと思います。
ふと思ったのですが、日本語で「浅黒い」「腹黒い」「赤黒い」などは「ぐろい」と濁りますが、「白黒」では濁らない。これに法則はあるのかどうか?外国の日本語学習者を悩ませる、いっぽん、にほん、さんぼん、よんほん、ごほん、ろっぽん…というように、これもまた何となく響きとリズムで身に付けていくものなのでしょう。そもそも、国名である「日本」だって、「にっぽん」と読んだり「にほん」と読んだりする国ですから(そうか、呼格は「ニッポン」ですね)、日本語はおおらかでありながら細やかな言語です。
ちなみに、日本語を勉強していたチェコ人の友人は、物の数え方がそれぞれ異なるということで(本1冊、鉛筆1本、ピアノ1台、シャツ1枚、云々)挫折したそうですから、難しいのはどの言語も同じなのだと思いました。外国語を学ぶときは、そうした壁を面白がるぐらいの気持ちが必要なのかもしれません。