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薔薇の香りに誘われて

今日は9/1の公演「薔薇の香りに誘われて ―パーセルとブリテン イギリス音楽の光と闇―」のリハーサルでした。

共演するソプラノ歌手の坂林藍さんは、大学の同級生で大親友です。これまで2度クルト・ヴァイルの《七つの大罪》で一緒に演奏し、アンナ役を好演してくれました。再演を重ねて、アンナの如くいつか家を建てるという野望を語り合いながら、しかし今回はわたしたちの好きなイギリスの音楽に焦点を当てました。

王室を愛し、礼節を重んじる紳士と淑女の国イギリス。一方で、巧みな手腕で巨万の富を手にし一大帝国を築きました。まさに国花である薔薇のように、美しさの中にいくつもの棘を隠しながら…。今回取り上げるパーセルとブリテンの曲中にも、淡々と歌われる美しいメロディーに毒のあるハーモニーが現れる箇所がよく見られます。有名な民謡「Greensleeves」や「The Salley Gardens」にブリテンが付けた浮遊感のある不思議なピアノ・パートも聴き所です。そして坂林さんの歌う「キャバレー・ソング」はどこかチャーミングで、彼女の魅力が溢れていると思います。

坂林さんは今オランダと関西を行き来して忙しくされていて、久しぶりの再会に歓喜しました🎶お互いに環境を変えても、少しも変わらない関係性。2人で行ったロンドン塔の思い出は強烈でしたが、まさかこのような演奏会が実現しようとは…。

長々と書きましたが、台風の行方を注視しています。無事に開催できますように。

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