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ブラームスの熱量

酷暑が続いていますが、大阪秋の風物詩、大阪クラシック2025が始まっています。初日の日曜日、ブラームスのピアノカルテットにお越しくださった皆様、ありがとうございました。今年も昨年同様、大阪フィルの素晴らしいメンバーと共演させていただきました。ヴァイオリンの尾張拓登さん、ヴィオラの一樂もゆるさん、チェロの近藤浩志さんです。

今年も3公演に出演します。曲は、たまたまですが、すべてブラームスの作品を含んでいます。きのう、中央公会堂の大集会室で弦楽六重奏を聴いてきましたので、密かにブラームス4公演参戦です。

ブラームスの音楽が…何ともアツい。身体が勝手にじんわりしてきます。初期に書かれたピアノカルテットは運動量も半端なく、こちらももう汗だくで弾く感じなのですが、しかし運動会にならない(神谷先生がよく使われていた言葉です)のがブラームス。実際、一口にフォルテと言っても、fp、mf、poco f、f、piu f、ffなどなど…かなりグラデーションが豊かなのですね。それがどこか抑制のきいた、奥ゆかしさみたいなものを感じさせてくれます。それは後期になるにつれ、より深い表現に繋がっているように思います。

木曜日はチェロ・ソナタ、土曜日はクラリネット・トリオです。だんだんと晩年に向かいます。

水曜日は再び万博のチェコ・パビリオンへ。一般公開ではありませんが、スメタナのポルカや、ドヴォジャークのユモレスク、スクのラヴ・ソングなど、チェコ・レパートリーを弾いてきます。

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