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小倉朗《ピアノのためのソナチネ》

今月のCoRe Kyotoの収録曲は、小倉朗さんの《ピアノのためのソナチネ》でした。1937年作曲ということですから、作曲家がまだ20歳を過ぎたばかりという、フレッシュな、しかし気品のある作品です。この作品の面白いのは、その後何度か作曲家自身によって改訂されていることで、今回わたしが弾いたのは最終版、なんとおよそ40年が過ぎた1980年版です。そんなに昔の作品なのに、大筋は変わらず、ただし微細な変化が見られます。なかには一度変化させたものをまた戻している箇所もあり、「やっぱりこっちのほうがいいかなぁ〜」と呟く作曲家の姿が思い浮かびます。そうした、作曲家のこだわりを垣間見ることは、とても楽しいです。

小倉朗さんのほかの作品にはまだ取り組んでいませんが、このソナチネは無駄がなく整っていて、それでいて洒脱という言葉がぴったりな軽さを兼ね備えています。2楽章は日本人にしか書けない歌なんじゃないかと思います。ぜひ聴いてみてくださいね。

 

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