8/11はここ数年関わらせていただいている、三井ツヤ子先生の声楽研究発表会「レゾナンス」でした。今年はとくに、歌曲が多かったので、歌曲の良さ、楽しさを存分に味わうことができました。皆さんの歌を聴いていると、その人の歩んできた、あるいは歩んでいる道、音楽への姿勢、人となりが透けて見えて面白い。自ずと、わが身を振り返ることになります。わたしの他にもピアニストさんが3人いらっしゃいましたが、どの方も素晴らしく、それぞれの方の持つ音の個性にも惹かれました。
クラシックオタクだったわたしですが、声楽作品は高校生になるまでほとんど聴く事がありませんでした。共感してもらうことは難しいかもしれませんが、自分の部屋で自分以外の声がするのが怖かったのです。(ラフマニノフの自作自演も、ジャケットが怖くてなかなか聴けなかったことを思うと、かなりビビリなのかもしれません。)それが、ヘルマン・プライの歌う《水車小屋の娘》を聴いて魅力を知り、大学に入ると、声楽科の友人が多く出来て、歌曲を弾く機会が増え、三井先生のドイツ・リートの授業ではシューマン《リーダークライス》やヴォルフの《イタリア歌曲集》他たくさん勉強させてもらいました。ヴォルフは、マーラーと並んでとくに好きな作曲家です。ヴォルフ本人がそうだったように、皮肉屋で風刺的でありながら、コミカルな女子や初心な女子を演じることも出来、ときには敬虔な信者にもなる。振れ幅がすごいです。今回もいくつか弾きました。ピアノ・パートはひじょうに難しいですが、もっとドイツ語を勉強して、理解を深めていきたいです。
最後に、熊本の地震で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。どうか一日も早く、日常が戻りますように。