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世界平和について考える

今週は、フルートの大嶋先生と大阪・四條畷市でコンサートがありました。お客様はあたたかく、スタッフの皆さんも和やかな雰囲気で、とても楽しい演奏会になりました。ありがとうございました。

有り難いことに、来月は大阪・関西万博のチェコパビリオンで演奏することになっています。佛教大学の相馬伸一先生の、17世紀チェコの思想家コメニウス(コメンスキー)についての講演で、フィビフの祝典序曲、その名も「コメンスキー」を4手連弾で演奏します。共演は、大学の後輩で、とても魅力的なピアニスト志賀俊亮さんです。今は、それに向けて、コメニウスについて調べているところです。

教育学者、哲学者、宗教家など、さまざまな顔を持つコメニウス。当時政治と宗教は切り離せないとあって、時には政治的手腕を発揮しました。「すべての人に、すべてのことを」をモットーに色んな分野で大著を残しているまさに知の巨人です。

彼の生きた時代は、読めば読むほど面白い。17世紀というと自然科学の分野で発見が相次いだ時代です。自然科学の分野が盛んになったのは、その分野は「神が宿る世界」だと思われていて、それを研究することで、神の世界を理解し、宗教的な争いが解消すると思われていたようです。だから、理論派が錬金術を信奉していたりすることに矛盾はないのですね。想起するのは音楽のことです。音楽もまた、神の手によって創られたもので、楽器を操作するのは神の世界を操るのも同然だと思われていました。そのような姿勢を、わたしたち音楽家はつねに忘れてはいけないと思います。現代ではなかなか、音楽を究めることを世界平和と結び付けることは出来ないかもしれませんが、何らかの糸口があるように思えてなりません。そのような意味でも、コメニウスを万博で取り上げることには意義があると感じました。

講演は7/15(火)13時、14時、15時の3回です(それぞれの内容は同じです)。もし、万博に来られることがあれば、覗いてみてください。予約不要です。

 

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