日曜の演奏会にお越し下さった皆様、ありがとうございました。太田彩さんのプラチナ製フルートの音色に、わたしもすっかり癒やされました。
あっという間に暑くなりました。近所ではカシワバアジサイが咲き始め、いよいよ紫陽花が見られる季節、暑いけれど楽しみです。
学生の頃は、何に忙しかったのか、花に目を向け鳥の声に耳を傾けることが少なく、いま思うと音楽の幅を狭めていたなぁと反省しています。京都の大学でしたので、桜と紅葉の季節は出掛けましたが、花より団子だった気が…。ここ数年は、毎日散歩をしたり花鳥園や植物園に行ったりして、自然を愛でることが多くなりました。3年前から自然をテーマにした朝のクラシックコンサートも開催していて(vol.1「四季の音楽」vol.2「雨の音楽」vol.3「色の音楽」)、ますます興味が増しているところです。
新実徳英さんの合唱曲で《花に寄せて》というのがあります。星野富弘さんのお花の詩に曲が付けられています。たんぽぽの種の軽やかさがアルペジオに、猫じゃらしのくすぐったい感じが指さばきに、ドクダミの苦い香りがハーモニーに、といった具合に曲に投影されてなかなか面白いです。こういうのは当然、実物をよく知らないと表現出来ません。
たとえば中田喜直の《木兎》(みみずく)は大好きな曲ですが、実際の鳴き声や習性、情景などがイメージ出来ないと、曲の良さは伝わらないように思います。よく知らずに音符を追って演奏していた頃を思うと、穴があったら入りたい気分です。
1年にいちど開催しているモーニング・クラシック・コンサート。4回目の今年は9/30(火)、豊中市立文化芸術センター小ホールにて10:30開演、タイトルは『鳥の音楽』です。たくさんの方のご来場をお待ちしています!