土曜日は京都で仕事だったのですが、2時間の空き時間が出来たので、久しぶりに街を散策しました。…と言っても溢れかえる人また人から逃れるように、気付けば中心部からは離れていました。趣味の良いお皿やかわいい雑貨など、歩いているだけでも楽しい京都です。
休憩したお店で、スマホでふと見始めたのが、イジー・トルンカの遺作《手》でした。20分弱の短編アニメーションです。あからさまな体制批判なので、死後20年上映が禁止されたという作品。きのうの気持ちの良いお日柄とは対照的に、寒々とした映画でした。植木を愛する主人公が、顔のない「手」によって、作品を強制され、監視され、自由が失われていく様を描いています。それからの時代を予言するかのような作品で、もっとも悲劇的なところは、主人公が最後まで守ろうとした植木により、死に至るという点でした。これは様々な暗示を含んでいるように思います。創作の自由が失われる=死であるとか、社会の中で個人の信念にいかなる意味があるのか?とか…。表現の制限を経験したトルンカのメッセージに、しばし考えさせられました。
夜はカルミナ・ブラーナ。なかなか濃厚な1日を過ごしました。