何とか会期中に、芦屋市立美術博物館「チェコ絵本の作り方」に行くことができました。同じ場所でチェコ絵本の展示を観たのが10年前のことです。すっかり魅了され、今回も観ていてワクワクさせてもらいました。ちょうど先月、神戸ファッション美術館で偕成社の絵本の展示を観たばかりだったので、日本の絵本と比較するのも面白いです。
絵本といっても、さまざまなテイストがあるのはもちろんで、そのなかでわたしから見たチェコ絵本の魅力は、ポップな可愛さのなかに潜むシュール、というところでしょうか。カラフルで、デザインもコミカルだったり、ファンタジーだったり、コケティッシュだったりするのですが、どこか冷めているような現実離れしているようなところがあります。ひょっとすると、日本の「カワイイ」絵に慣れているとそんな感覚に陥るのかもしれません。目が弓形の、ニコニコ笑顔っていうのも、少なくとも今回の展示ではほとんど見られませんでした。可愛さ、親しみやすさの基準に違いがあるのかもしれません。
個人的に、パッチワークやコラージュといった手法に手のぬくもりを大切にするチェコらしさを感じるので、とくに気に入ったミハエラ・クコヴィチョヴァーさんの『This is Prague』を買って帰りました。プラハの魅力を存分に楽しめる本です。
あと今回の展示では、石田菜々子さんや宇都宮琴音さんといった日本人作家についても多く取り上げていて、お名前は存じていましたがちゃんと作品を観たかったので有難かったです。チェコの伝統を感じさせながら、オリジナリティに溢れていて素敵でした。
今夜はチェコ人の友人からお土産で貰った、ヨゼフ・ラダのペクセソ(絵合わせ)を見ながら余韻に浸りたいと思います。