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ペリカン・ブルー

今週は、ハンガリーのアニメーション映画「ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜」を観てきました。90年代、ハンガリーの民主化が急速に進んだ時代に、若者たちが西側諸国への切符を偽造していたという実話をアニメ化したものです。ハンガリーというと、いち早くオーストリアとの国境を開放したおかげで周辺国の民主化を加速させたわけですが、民主化の先進国といえども外貨は高く国際列車の切符は庶民には手が届かなかったそう。主人公の3人は国際列車の切符を偽造することに成功し、諸国への旅を満喫します。そのうちに、周りの人からも注文が多く舞い込むようになり、一大事業に発展していきました。後年、彼らのインタビューで語ったことには、「お金のためにやったんじゃない。外の世界を見たかっただけだ」(だから詐欺じゃない)という理屈が印象的でした。西側への興味が膨らみすぎて、大きな波となっていった、その波は止めることは出来なかったのだろうと思います。それまでの圧政がなおさら流れを強くしたのでしょう。警察も、そこまで深追いしていない(出来なかった)のも、混乱した時代背景を感じます。

それで西側諸国を旅してどうだったのか、何を思い何を感じたのか、というところがもう少し知りたかったですが、自分たちは充分世界を見たから今度は他の人を手助けしてあげる、というのが答えなのかもしれません。

これがたかだか30年ほど前の話というのが感慨深いです。チェコでは、共産時代のほうが良かった、という人も一定数いる、と何かで読んだことがあります。当事者にしか分からないであろう心情に、思いを馳せました。

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